
アイフルのおまとめローン(おまとめMAX・かりかえMAX)でペナルティとして一括請求を受けるのは、返済の遅れ、借換え元の他社からの再借入、住所や勤務先の変更の未届けなど、契約規約第10条に定められた事由に当てはまったときです。
一括請求を受けても、催告書が届いた段階で弁護士・司法書士に相談すれば、任意整理で分割返済に戻せる可能性があります。
この記事は、アイフルが公開している商品概要と「おまとめローン契約規約」の条文を確認して書いています。
原因を知りたい方は「一括請求されるのはどんなとき?」へ、審査に落ちた方は「審査に落ちるのはなぜ?」へ、すでに請求を受けた方は「一括請求されたらどうすればいい?」へ進んでください。
アイフルのおまとめローンはどんな商品?
アイフルのおまとめローンは、複数の借入を1本にまとめて月々の返済額を減らすための返済専用ローンです。
金利は年3.0%〜17.5%、限度額は800万円、返済期間は最長13年(156回)で、アイフルを利用中の方はおまとめMAX、初めての方はかりかえMAXに申し込みます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 商品名 | おまとめMAX(アイフル利用中・利用歴あり)/かりかえMAX(アイフルが初めての方) |
| 貸付利率 | 年3.0%〜17.5%(実質年率) |
| 遅延損害金 | 年20.0%(実質年率) |
| 契約限度額または貸付金額 | 1万円〜800万円 |
| 返済方式 | 元利定額返済方式 |
| 返済期間・返済回数 | 最長13年(156回) |
| 貸付対象者 | 満20歳以上の定期的な収入と返済能力を有する方で当社基準を満たす方(※年金収入のみは除く) |
| 担保・連帯保証人 | 不要 |
| 加盟信用情報機関 | 株式会社日本信用情報機構(JICC)、株式会社シー・アイ・シー(CIC) |
出典:おまとめローン(おまとめMAX・かりかえMAX)|アイフル
まとめられる借入の範囲は、2通りあります。どちらが適用されるかは審査で決まります。
銀行ローンやカードのリボもまとめる場合
消費者金融からの借入に加えて、銀行の消費性ローンや、クレジットカードのショッピングリボも対象になります。この場合は、月々の返済額と総返済額の両方が軽減される契約になります。
消費者金融からの借入だけをまとめる場合
対象は貸金業者からの借入に限られ、銀行ローンやカードのショッピングは含まれません。この場合は、月々の返済額と金利負担が軽減され、約定に従って段階的に残高が減っていく契約になります。
おまとめローンは貸金業法の総量規制(年収の3分の1までという借入総額の上限)の対象外です。これは利用者保護を目的とした例外規定で、返済負担を軽減する目的に限り、年収の3分の1を超えても借りられる仕組みになっています。借入残高を増やせるわけではありません。
また、この商品はカードローンではなく返済専用です。発行されるカードも返済にしか使えず、追加で借りることはできません。
アイフルのおまとめローンで一括請求(ペナルティ)されるのはどんなとき?
一括請求されるのは、契約規約第10条の事由に当てはまったときです。主なものは、返済の遅れ、他社での債務整理や差押え、申込時の虚偽申告、住所・勤務先の変更の未届け、借換え元からの再借入の5つです。
① 約定支払日に返済を怠ったとき
規約は「約定支払日に借入要項記載の各回支払金額(全部または一部)の支払を怠るなど、本契約に基づく債務を期限までに支払わなかったとき」と定めています。
返済が1日遅れただけで直ちに一括請求が発動するわけではありませんが、規約上は滞納の事実そのものが期限の利益喪失の事由にあたります。実務上は、督促を無視し続けて2〜3か月程度滞納が続いた段階で、期限の利益喪失の通知と一括請求の手続きに進むのが一般的です。
督促状や催告書が届いた段階で対処することが重要です。放置した場合に何が起きるかは督促状を無視するとやばい?差し押さえ・裁判に進む前に知っておきたいことで確認できます。
② 破産・民事再生・差押え等を受けたとき
「破産、民事再生手続開始、強制執行、担保権実行の申立、あるいは差押、仮差押え、仮処分、滞納処分を受けたことを当社が知ったとき」と規定されています。
他社で債務整理に着手した場合や、税金・社会保険料の滞納による差押えを受けた場合も該当します。
信用情報への記録期間は債務整理のブラックリストはいつからいつまで?にまとめています。
③ 手形・小切手の不渡りがあったとき
自営業などで手形・小切手を扱っている場合、不渡りをアイフルが知った時点で該当します。
④ 申込時の虚偽申告が判明したとき
「本契約に際し、当社に差入れた書面(電磁的方法等での申告含む)に虚偽の記載または申告をしたことが判明したとき」と明文化されています。
年収・勤務先・他社借入額などの虚偽申告は、アイフルがJICC・CICに照会することで発覚します。申込時の偽りは確実にリスクになります。
⑤ 住所・勤務先の変更を届け出なかったとき
「当社にとって所在不明となったとき。または、住所(居所)・勤務先の変更、長期欠勤・休職、退職・解雇等による離職または転業・廃業があったにもかかわらず速やかに当社に届出なかったことを当社が知ったとき」とされています。
転職・退職・引越しを報告せずに放置していた場合、規約違反として一括請求の対象になり得ます。
なお規約第14条では、氏名・住所・勤務先・電話番号・金融機関口座の変更に加えて、資産もしくは収入等に著しい変化が生じたとき、またはその恐れがあるときも速やかに届け出ることが求められています。
⑩ 借入金を他社債務の返済以外に使った/他社から新たに借入をしたとき
これがおまとめローン特有の規定です。
規約第15条①では、この契約が既に負担している債務の弁済のための資金の貸付けであることを踏まえ、借入後は速やかにその債務の弁済(完済)を実施し、当該目的以外には利用しない(借換元から新たな借入れをしないことを含む)ことが定められています。
さらに第15条②では、借換元への返済が完了した後、ただちに取引が終了したことがわかる書面(契約書等)をアイフルへ提出することも求められています。
この①②に違反すると、第10条⑩により期限の利益を喪失します。つまり、おまとめで一本化したあとに借換え元の他社から再び借入をすると契約違反になりますし、完済を証明する書面を提出しないまま放置することも違反にあたります。
これはアイフル独自の規定ではなく、おまとめローンが貸金業法施行規則第10条の23第1項に基づく「個人顧客の利益の保護に支障を生ずることがない契約等」として認められるための条件です。
その他の事由(⑥⑦⑧⑨)
- アイフルに対する本契約以外の債務を期限までに支払わなかったとき(⑥)
- 反社会的勢力に該当もしくは虚偽の申告をしたことが判明、または所定の行為をし、取引を継続することが不適切とアイフルが判断したとき(⑦)
- その他本契約の各条項に違反したとき(⑧)
- その他信用状態の悪化等により債権保全を必要とする相当の事由が発生し、通知または催告によっても解消されないとき(⑨)
期限の利益を喪失するとどうなるか
規約第5条により、期限の利益を喪失した場合は、支払わなければならない元金に対し、その翌日以降完済に至るまで遅延損害金が発生します。利率は商品概要で年20.0%(実質年率)と定められています。
計算式は規約第3条の考え方にならい「残元金 × 年率20.0% ÷ 365日 × 経過日数」となるため、放置するほど負担が増えます。
なお規約第15条⑦では、訴訟が必要になった場合の第一審の専属的合意管轄裁判所を、京都簡易裁判所またはアイフルの営業所所在地を管轄する簡易裁判所と定めています。居住地から遠い裁判所で手続きが進む可能性があります。
アイフルのおまとめローンの審査に落ちるのはなぜ?
審査に落ちる主な理由は、年齢・収入の条件を満たしていない、まとめても返済負担が軽くならない、信用情報に傷がある、既存の借入を示す書類を出せない、の4つです。
1. 公式の貸付対象者要件を満たしていない
商品概要では、貸付対象者を「満20歳以上の定期的な収入と返済能力を有する方で当社基準を満たす方」とし、「※年金収入のみは除く」と付記しています。
つまり次に該当する場合は、そもそも申込条件を満たしません。
- 満20歳未満
- 定期的な収入がない(無職、本人収入のない専業主婦など)
- 収入が年金のみ
これは審査落ちというより、申込資格そのものを満たしていない状態です。
2. 制度上の必須要件「返済負担の軽減」が成立しない
おまとめローン審査で最も見落とされる点です。アイフルのおまとめローンは貸金業法施行規則第10条の23第1項第1号または第1号の2に基づく例外貸付で、公式サイトはそれぞれの契約条件を次のように明記しています。
- 第1号に基づく場合:既存の借入れからの月額返済金額および総返済額を軽減する
- 第1号の2に基づく場合:既存の借入れからの月額返済金額および金利負担を軽減し、約定に基づく返済により段階的に残高を減らす
つまり、軽減効果が出ない契約は、法令上そもそも例外貸付として認められません。アイフルの裁量ではなく、消費者保護のための要件です。
具体的には、次のようなケースでは軽減効果が出ないため審査を通せません。
- 既存借入の金利がアイフルの提示金利より低い
- 借入総額に対して返済期間を長く取りすぎ、総返済額が増える計算になる
- すでに低金利・低月額で返済できている
これらは信用情報の問題ではなく、制度上「まとめる意味がない」と判定されるものです。
3. 信用情報・返済能力に関する要因
一般に、次のような要因があると審査に通りにくくなります。
- 金融事故(延滞・債務整理等)の履歴がある
- 短期間に複数のローンに申し込んでいる
- 安定した収入が確認できない
- 借入総額が年収に対して過大
短期間の複数申込が不利になるのは、申し込んだ事実そのものが信用情報機関に記録されるためです。契約に至らず審査に落ちた場合でも、申し込んだという記録は残ります。
アイフルの契約規約に付属する個人情報の取扱いでは、この記録が残る期間を、CIC・JICCとも照会日から6か月間と明記しています。記録される内容は、本人を特定する情報と、申込日、申し込んだ商品の種別です。
他社が審査する際にもこの記録を確認できるため、一度落ちた直後に次々と申し込むと、半年以内に何社も申し込んで契約に至っていない状態が相手に見えます。その結果、さらに審査が通りにくくなります。
4. 既存借入の状況を示す書類を出せない
公式サイトは、既存の借入状況を把握するため、契約書・ATMの取引明細・利用代金明細書等の提出が必要としています。書類を用意できない場合、審査を進められません。
審査に落ちたら、次に何をすればいい?
審査に落ちたら、まず他社のおまとめローンに続けて申し込むのをやめてください。申込みの記録は信用情報機関に6か月残るため、続けて申し込むほど審査は通りにくくなります。その上で、落ちた理由に合わせて次の行動を決めます。
- 年齢・収入の条件を満たしていなかった場合
働き方や収入形態が変わらない限り、再び申し込んでも通りません。 - 書類を用意できなかった場合
契約書や利用明細を集めた上で、あらためて申し込めます。 - 軽減効果が出ないと判定された場合
他社のおまとめローンに申し込んでも、同じ法令にもとづく以上、同じ判定になる可能性が高いです。 - 信用情報に傷がある、収入に対して借入が過大な場合
おまとめでは根本的な解決になりません。申込みを重ねるほど信用情報は悪化します。
軽減効果が出ない場合と、信用情報や借入額が理由の場合は、おまとめローンではなく債務整理を検討する段階です。相談すべき状態かどうかは債務整理のタイミング|相談すべき状態の見分け方7つで確認できます。
なお、銀行系のおまとめローンは申込条件がさらに限定されます。たとえば東京スター銀行おまとめローンは、年収200万円以上の給与所得者に限られ、自営業・パート・アルバイトは申し込めません。消費者金融系のプロミスのおまとめローンも条件が異なります。
アイフルおまとめローンを滞納するとどうなる?段階別の流れ
滞納が2〜3か月続くと、期限の利益を失って一括請求を受け、その後は支払督促や訴訟を経て、給与や預金口座の差押えに進むことがあります。催告書が届いた段階なら、まだ債務整理で分割返済に戻せる余地があります。
| 滞納期間 | 起きること |
|---|---|
| 翌日〜数日 | 電話・SMSによる入金確認の連絡 |
| 1〜2週間 | 督促状の送付。遅延損害金(年20.0%)の発生 |
| 1か月程度 | 督促が強くなる。信用情報への延滞情報登録の可能性 |
| 2〜3か月 | 期限の利益喪失。一括請求書(催告書)の送付 |
| 3か月以降 | 法的手続(支払督促・訴訟)に移行する可能性 |
| 判決確定後 | 給与・預金口座の差押え |
重要なのは、一括請求書(催告書)が届いた段階で対応すれば、まだ債務整理で解決できる余地があるという点です。訴訟まで進むと選択肢が狭まり、給与差押えなど生活への影響も大きくなります。
対処の全体像は借金が返せないときの対処法10選にまとめています。
アイフルでおまとめした後、返済が行き詰まるのはどんなとき?
おまとめ後に返済が行き詰まる典型は、借換え元から再び借りてしまう、減った返済額の分を生活費に回してしまう、収入が下がる、借入総額が収入に対して大きすぎる、の4つです。
追加借入を繰り返してしまう:おまとめで一本化したものの、生活費が足りずに他社から再び借りてしまう。結果としておまとめ前より総借入額が増えます。これは規約第15条①違反にあたり、第10条⑩により一括請求の対象になります。
返済額が下がった分を生活費に回してしまう:月々の返済額が減ったことで余裕があると感じ、想定外の支出に対応できず滞納します。
収入減少のタイミングと重なる:転職・退職・病気などで収入が下がると、もともと余裕のない返済計画が破綻します。規約第14条2項では、収入に著しい変化が生じたときは速やかに届け出ることが求められています。
そもそも借入総額が大きすぎる: 月々の負担を多少軽減できても、元本が大きければ返済額も大きく、収入が追いつきません。
おまとめローンは返済管理を楽にする道具であって、借金を減らす制度ではありません。借入総額自体は変わらないため、根本的に返済が厳しい状態の方には、おまとめではなく債務整理のほうが適している場合があります。
制度の全体像は債務整理とは?4つの方法と選び方にまとめています。
一括請求された・返済が苦しいときはどうすればいい?
一括請求を受けたら、支払督促や訴訟に進む前に弁護士・司法書士へ相談し、債務整理で返済を立て直すのが基本です。任意整理で和解できれば、一括ではなく分割返済に戻せる可能性があります。
債務整理相談ナビが債務整理の経験者100人に行った調査では、69.0%が「もっと早く相談すればよかった」と回答しています(調査結果)。
いまの状況で、まず何をする?
まず何をするかは、アイフルから届いている書面と滞納の期間で決まります。
| 状態 | 取るべき行動 |
|---|---|
| アイフルから督促状が届いた | 早めにアイフルへ連絡し、返済計画を相談する |
| 催告書(一括請求書)が届いた | 弁護士・司法書士へ相談する。任意整理で分割返済に戻せる可能性がある |
| おまとめ審査に落ちた | 申込履歴は6か月残るため他社申込を控え、債務整理を検討する |
| 滞納2〜3か月以上で他社借入も多い | 任意整理・個人再生・自己破産のどれが適切か、無料相談で判断する |
任意整理:将来利息をカットして3〜5年で分割返済
裁判所を通さず、弁護士・司法書士が直接アイフル等の債権者と交渉し、将来発生する利息をカットして元本のみを3〜5年で分割返済する手続きです。
一括請求を受けた状態でも、和解が成立すれば再び分割返済に戻せる可能性があります。
- 元本は減らないが、利息負担がなくなる
- 整理する債権者を選べる(保証人がついている借金を外す等が可能)
- 信用情報には5年程度、事故情報として記録される
詳しくは任意整理とは?メリット・デメリットと流れ・期間・費用をご覧ください。
個人再生:借金を5分の1〜10分の1に圧縮して返済
裁判所に申立てを行い、借金総額を法律で定められた基準まで圧縮し、3〜5年で返済する手続きです。住宅ローン特則を使えば、自宅を残したまま他の借金だけを整理できます。
- 借金額を大幅に減額できる
- 自宅を維持できる可能性がある
- 官報に氏名が掲載される
- 信用情報には5〜10年程度記録される
詳しくは個人再生とは?仕組み・条件・流れをご覧ください。
自己破産:返済を免除してもらう
裁判所に申立てを行い、返済不能と認められれば借金の支払い義務が免除される手続きです。収入に対して借金が大きすぎる場合は、最も合理的な選択になることもあります。
- 借金の支払い義務がなくなる
- 一定額以上の財産は処分される
- 手続き中は一部の職業に制限がかかる
- 信用情報には7〜10年程度記録される
詳しくは自己破産とは?条件・流れ・デメリット・費用をご覧ください。
どれを選ぶか迷ったら
3つの手続きはそれぞれ向き不向きがあり、収入・借金額・財産の状況によって適した選択は異なります。違いは債務整理の種類と違いで比較でき、自分の状況に合う手続きは債務整理シミュレーターで7問・約1分で確認できます。
相談先の探し方は無料で借金の相談ができる窓口に、費用と対応範囲の比較は債務整理の相談先を比較するにまとめています。
