債務整理「もっと早く相談すればよかった」が69%—経験者100人のきっかけ・家族への影響調査

債務整理の相談や手続きを始めたタイミング
執筆:大泉 聡(弁護士・司法書士に取材)

債務整理を経験した方は、どのようなきっかけで手続きを決断し、家族とどう向き合ったのでしょうか。「返済がもう限界だった」「家族に打ち明けるのが一番つらかった」——債務整理の入口には、手続きの種類を問わず共通する悩みがあります。

今回、債務整理(任意整理・個人再生・自己破産のいずれか)を経験した100人を対象に、決断のきっかけ・タイミングの振り返り・家族への影響について調査しました。

目次

調査概要:「債務整理」に関する調査

項目内容
調査期間2026年6月11日(木)〜2026年6月12日(金)
調査方法インターネット調査
調査人数100人
調査対象調査回答時に債務整理(自己破産、任意整理、個人再生のいずれか)を経験したと回答したモニター
調査元株式会社cielo azul 債務整理相談ナビ
モニター提供元サクリサ

回答者が経験した手続きの内訳

手続きの種類割合
任意整理60.0%
個人再生22.0%
自己破産18.0%

債務整理を決断したきっかけ—「毎月の返済が給料や収入を超えていた」が45%

「債務整理を決断したきっかけとして、最も近いものを選んでください」と尋ねたところ、以下の結果となりました。

債務整理を決断したきっかけ
順位きっかけ割合
1位毎月の返済が給料や収入を超えていた45.0%
2位消費者金融やカード会社から督促を受けた20.0%
3位弁護士・司法書士の無料相談で手続きを勧められた13.0%
4位家族や友人に相談した結果、決断した12.0%
5位自分で調べた結果、債務整理が必要だと判断した10.0%

最も多かったのは「毎月の返済が給料や収入を超えていた(45.0%)」でした。収入と返済のバランスが崩れ、返しても借入残高が減らない状態になってから決断に至るケースが半数近くを占めています。

2位は「消費者金融やカード会社から督促を受けた(20.0%)」で、督促という外的な圧力が決断の引き金になったケースです。

一方、「弁護士・司法書士の無料相談で手続きを勧められた(13.0%)」という回答は、専門家への相談の場が最終的な決め手になったケースです。

ただし、無料相談に足を運んだ時点で返済の行き詰まりなど何らかの事情を抱えていたと考えられ、この結果は「決断の最後のひと押しが何だったか」を示すものといえます。

手続きを始めたタイミング—「もっと早く相談すればよかった」が69%

「今振り返ると、債務整理の相談や手続きを始めたタイミングについてどう思いますか?」と尋ねたところ、以下の結果となりました。

債務整理の相談や手続きを始めたタイミング
回答割合
もっと早く相談すればよかった69.0%
ちょうど良いタイミングだった24.0%
もう少し自力で返済を続けてもよかったと思う7.0%

約7割にあたる69%が「もっと早く相談すればよかった」と回答しました。逆に「もう少し自力で返済を続けてもよかった」はわずか7%にとどまり、手続きを終えた経験者の振り返りとしては「早すぎた」という後悔は少数派です。

きっかけの設問で「毎月の返済が収入を超えていた(45.0%)」「督促を受けた(20.0%)」が上位だったことと合わせると、限界まで自力返済を続けた末に決断した人ほど、後から「もっと早く動けばよかった」と感じている構図がうかがえます。

債務整理を検討する目安やタイミングの考え方は債務整理とは?仕組み・種類・メリット・デメリットを弁護士が解説で整理しています。

家族に知られたか—「家族に相談したうえで手続きを進めた」が52%

「債務整理の手続きについて、家族に知られましたか?」と尋ねたところ、以下の結果となりました。

債務整理の手続きについて家族に知られましたか?
回答割合
家族に相談したうえで手続きを進めた52.0%
手続き中に家族に知られた18.0%
家族に知られないまま手続きできた18.0%
一人暮らしのため該当しない12.0%

過半数の52%が「家族に相談したうえで手続きを進めた」と回答しました。債務整理は「家族に隠して進めるもの」というイメージを持たれがちですが、実際には家族に打ち明けてから手続きに入るケースが多数派です。

一方、家族と同居している回答者(88人)のうち「家族に知られないまま手続きできた」のは18人で、同居家族がいても知られずに完了したケースは約2割にとどまります。「手続き中に家族に知られた」も18%おり、隠したまま進めることの難しさも示されています。

家族に知られる原因と、知られずに進めるための工夫は債務整理は家族にバレる?内緒にできる手続きとバレる原因・対策で解説しています。

まとめ:債務整理のきっかけ・タイミング・家族への影響

調査項目結果
決断のきっかけ1位毎月の返済が給料や収入を超えていた(45.0%)
決断のきっかけ2位消費者金融やカード会社から督促を受けた(20.0%)
もっと早く相談すればよかった69.0%
家族に相談したうえで手続きを進めた52.0%
家族に知られないまま手続きできた18.0%

今回の調査では、半数近くが「返済が収入を超える」状態まで自力返済を続けてから決断しており、その結果として69%が「もっと早く相談すればよかった」と振り返っています。

また、家族への影響については、隠して進めるよりも「相談したうえで進めた」層が過半数を占めるという実態が明らかになりました。

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