
「買い物や推し活のために使っていたクレジットカードの支払いが止まらない」そんな悩みを抱える女性は少なくありません。
今回紹介するのは、母親の死や失恋をきっかけに、心の隙間を埋めるようにショッピングを重ね、気づけば借金が300万円まで膨らんでしまった30代女性の実話です。
しかし、勇気を出して弁護士に相談したことで、任意整理により生活を立て直すことができました。
30代女性が借金を抱えたきっかけは「推し活」だった

私は、20代前半の頃までは「クレジットカード払いは借金と変わらないから、いつも現金払いにしよう」と心を決めていました。
しかし、ある男性アイドルグループが大好きになり、コンサートのチケットを入手しようとすると、ネットの先行予約抽選にはシステム上クレジットカード払いしかできないとありました。
また、クレジットカードの有料会員になると、抽選の際、当選率に優遇が受けられると知り、クレジットカードを作りました。キャッシュレスの便利さを知り、気づけばクレジット払いが日常になっていました。
借金が300万円に膨らんだ原因は「心のすき間」

そのころ、10年近く交際した恋人と別れ、さらには母親の死も重なって、自分を慰めるために、欲しいものはお金に糸目をつけずに買っていました。
アイドルグループのグッズやコンサートの他、アクセサリーや服、旅行などを次々とネットショッピングで購入しました。さらには女性向けのオンラインゲームにのめりこみ、課金アイテムも使うようになりました。
精神的に落ち込んだとき、「少しくらい自分を甘やかしてもいい」と思っていました。
クレジットカードの限度額に達するようになったので、もう一社クレジットカードを作り、さらにネットショッピングで散財を続けました。
ストレスを紛らわせるつもりが、借金はさらに膨らみ、最終的に合計で約300万円に。
こんなことをしていては良くない、と我にかえったころには、カードの返済額が毎月の給料の半分以上になっていました。
クレジットカードのリボ払いは手数料が高く、元本が減らない。「返しても減らない」状態に焦り、ついには消費者金融にまで手を出してしまいました。

返済が追いつかず督促の電話が毎日鳴る
複数の業者から連絡が入るようになり、毎日のように携帯が鳴る地獄のような日々でした。
「もう一人では無理だ」と思い知ります。

弁護士に相談して任意整理で解決

私は一人で抱え込むタイプの人間なのですが、心配してくれる幼馴染がいます。
彼女に最近顔色が悪いよと言われ、借金で困っていることを相談すると、法律事務所で合法的に借金の減額ができることと、名村法律事務所(現ひばり法律事務所)の名村弁護士のことを紹介してくれました。
名村先生に丁寧に話を聞いて頂き、母親の遺産で売却可能な骨董品があったことから、任意整理で解決することにしました。何より、正式に契約をしたら、業者からの電話がピタッと止まったのが嬉しかったです。


失恋からずっと続いていた泥沼から抜け出せて、やっと一息つき、その時ようやく、バカなことをしたなぁ、と思いました。
その後、任意整理の手続きに半年ほど掛かりましたが、不明点は問い合わせればちゃんと説明して頂いたので難しいこともありませんでした。無事、先生のお陰で業者と和解することができ、月々の支払いも減額することができました。
任意整理で解決できる段階で相談できて良かったです。けれど、もっと早い段階で任意整理すれば、母の骨董品を残せたと思うので、同じような悩みを抱えている方は、早めに相談されることをおすすめします。
任意整理で返済計画を立て直し生活を再スタート

手続きには約半年を要しましたが、交渉の結果、利息がカットされ、月々の返済額は従来の半分に。
弁護士とのやり取りもスムーズで、難しいことはすべて代行してくれたそうです。
「もっと早く相談していれば母の遺品を売らずに済んだ」と話す彼女ですが、任意整理で生活を取り戻し、今では貯金もできるようになったといいます。
もう無理!と思っているならぜひ相談にのってもらいましょう。
借金300万円は「大したことない」?いいえ、放置すれば危険
ネット上では「借金300万円は大したことない」といった意見も見られますが、実際は収入や家族構成によって大きく異なります。
とくに一人暮らしや単身女性の場合、年収300万円に対して借金300万円であれば、毎月の返済が生活を圧迫し、破綻寸前になる危険もあります。
少しでも返済が遅れそうだと感じた段階で、弁護士や司法書士に相談し、任意整理などの法的手段を検討することが大切です。
まとめ
推し活や買い物を悪いこととは言えません。しかし、返済できない借金を放置するのは危険です。
今回の体験談のように、早期に弁護士へ相談することで、「人生を立て直すチャンス」は確実に広がります。