リボ払いとは?仕組み・手数料(金利)・分割払いとの違いをわかりやすく解説

リボ払いとは?
執筆者:大泉 聡

リボ払い(リボルビング払い)は、クレジットカードやキャッシングなどの支払い方法の一種です。

毎月の支払額をあらかじめ決めて返済していける一方、利用残高がある限り手数料(実質年率=金利)がかかり続けるため、仕組みを知らずに使うと完済までの期間や支払総額が想定より大きくなることがあります。

この記事では、リボ払いの定義から、仕組み、手数料(金利)の見方、分割払いとの違い、さらに「元利定額方式/元金定額方式」の違いまでを、具体例とチェックポイント付きで整理します。

目次

この記事でわかること

わかること
  • リボ払いとは何か(定義)
  • 仕組み(なぜ支払額が一定に見えるのか)
  • 手数料(金利)の見方と、負担が増えやすいパターン
  • 分割払いとの違い
  • 元利定額方式/元金定額方式の違い
  • 使う前に確認すべきポイント(残高・金利・支払コース)

リボ払いとは(リボルビング払いの定義)

リボ払いってどんなもの

画像出典:リボ払いを正しく理解しよう(一般社団法人日本クレジット協会)

リボ払いとは、「リボルビング払い」とも呼ばれる、クレジットカードやキャッシング等の“支払い方法”の一種です。あらかじめ設定した金額を、毎月支払っていきます(例:月1万円など)。

クレジットカードの支払い方法には、一般的に次のようなものがあります。

  • 一括払い
  • 分割払い
  • ボーナス一括払い
  • ボーナス併用払い
  • リボ払い(リボルビング払い)

リボ払いの特徴は、利用金額が増えても、毎月の支払額が大きく変わりにくいことです。

このため、月々の家計は安定しやすく見えますが、利用残高がある限り手数料(金利)がかかる点は必ず押さえておきましょう。

リボ払いの仕組み(なぜ支払額が一定に見えるのか)

リボ払いの仕組み

リボ払いは、毎月の支払いを「一定額」に設定する方式です。ただし、毎月の支払額の内訳は「元金(残高)」と「手数料(利息)」に分かれます

  • 元金:借入やショッピング利用の残高を減らす部分
  • 手数料(利息):残高に応じて発生する費用

この仕組みのため、残高が増えると、同じ支払額でも手数料に回る割合が増え、元金が減りにくくなることがあります。

具体例①:残高10万円を「毎月1万円」で払うと、内訳はこうなる

ここでは「支払額が一定に見える理由」をつかむために、計算を簡単にした例で示します。

  • リボ残高:10万円
  • 手数料率(実質年率):15%(月あたり 15%÷12=1.25% として計算)
  • 毎月の支払額:1万円(元利定額のイメージ)
    ※実際は締め日・日割りなどでズレますが、仕組み理解にはこの形が一番わかりやすいです。

計算の考え方

  • 手数料(利息)= 残高 × 1.25%
  • 元金 = 毎月の支払額(1万円) − 手数料(利息)
支払前の残高手数料(利息)元金
(残高が減る分)
支払額支払後の残高
1100,000円1,250円8,750円10,000円91,250円
291,250円1,141円8,859円10,000円82,391円
382,391円1,030円8,970円10,000円73,421円

ここがポイントです

  • 毎月の支払額(1万円)は同じでも、最初は手数料(利息)が差し引かれるため、元金の減り方が想像より小さく感じることがある
  • 残高が減ると手数料が減り、同じ1万円でも元金に回る割合が増えていく

つまり、リボ払いは「毎月の支払額が一定に見える」一方で、
その中身(元金と手数料の割合)は毎月変わる――これが仕組みの核心です。

具体例②:途中で利用額を増やすと、返済回数が伸びる(借り増しのイメージ)

次は「支払額が一定に見える一方で、完済までが長くなりやすい」例です。

ここでは感覚を掴むため、手数料の計算は一旦置いて、返済回数だけを見ます。

たとえば、10万円をリボ払いで利用し、毎月1万円ずつ支払う設定にしたとします。(手数料がない単純化したイメージでは)当初の返済予定回数は10回です。

ところが、途中でさらに10万円をリボ払いで使って「借り増し(利用額の追加)」をすると、

  • 利用総額:10万円 → 20万円
  • 毎月の支払額:1万円(ほぼ据え置き)
  • 返済回数:10回 → 20回(伸びる)

このように、支払額が一定に見える一方で、残高が増えると完済までが長くなるのがリボ払いの重要ポイントです。

そして実際には、残高がある限り手数料(利息)も発生するため、次の章で「手数料(金利)がどのくらい増えやすいか」を確認します。

手数料(金利)はいつ・いくらかかる?

前述した通り、リボ払いの手数料は、多くの場合、利用残高に対して「実質年率(%)」で設定されています。

そして一般的に、残高がある限り日々(または月ごと)手数料が発生し、毎月の請求に含まれる形になります。

ここで大事なのは、次の2点です。

  • 「毎月の支払額が一定」=「手数料が一定」ではない
  • 残高が増えると、手数料が増えやすい

手数料(金利)を確認する場所(目安)

カード会社によって表示は違いますが、次のどこかに掲載されていることが多いです。

  • 会員サイト/アプリの「リボ払い(支払い方法)」の説明ページ
  • 利用明細(請求明細)内の「手数料」「利息」欄
  • カード規約・商品概要(実質年率の記載)

「いまの残高」「実質年率(%)」「毎月の支払コース(支払額)」は、最低限セットで確認するのが安全です。

分割払いとの違い(混同しやすいポイント)

リボ払いと分割払いは混同されやすいので、違いを整理します。

分割払いとは

分割払いは、利用額(元金)を「回数で割って」支払っていく方法です。

支払回数(例:10回)が決まっているため、利用額が増えると月々の支払額が増える傾向があります。

たとえば10万円を10回払い(単純化すると月1万円)にした場合、途中でさらに10万円を追加で分割払いにすると、月々の負担は増えやすいです(下の画像:月2万円相当のイメージ)。

分割払いのイメージ

リボ払いとの違い(要点)

リボ払いわかりやすいイメージ

分割払いで10万円を購入し、途中でさらに10万円を追加購入した場合、分割払いは「支払回数(例:10回)」が固定なので、月々の支払額は1万円→2万円に増えますが、支払い期間(10か月)は変わりません

一方、リボ払いは月々の支払額を一定にする仕組みのため、追加購入しても月の支払額が増えにくく、代わりに支払い期間が延びます

その結果、手数料(利息)が発生する期間も長くなり、支払総額が増えやすくなります

リボ払いと分割払いの違い
  • リボ払いは月額固定なので、追加購入すると期間が延び、手数料も増えやすい
  • 分割払いは回数固定なので、追加購入すると月額が増えるが期間は同じ

どちらが良い・悪いという話ではなく、仕組みが違うので、家計や完済見込みに合わせて判断することが大切です。

元利定額方式と元金定額方式の違い

ここまでで、分割払いとリボ払いは「支払額/支払回数の決まり方」が違うことを説明しました。

ただ、実はリボ払いの中にも、毎月の支払額の決まり方(計算方法)に2つの代表的な方式があります。

この方式の違いによって、同じ残高・同じ手数料率でも、「元金が減るスピード」や「手数料の合計」が変わることがあります。

この章では、リボ払いでよく見られる2つの方式を、3年で完済する試算例でイメージできるように整理します。

※注意:リボ手数料の計算はカード会社ごとに異なります(締め日・日割り計算など)。

ここは理解のために、月1回、残高×月利で計算する簡略モデルで試算しています。あなたの明細と完全一致しないことがあります。

試算の前提(共通)

  • 利用残高:30万円
  • 実質年率(手数料率):15%(月利 15%÷12=1.25%
  • 返済期間:36か月(3年)で完済
  • 途中で追加利用(借り増し):なし

方式ごとの違い(支払総額の比較)

方式毎月の支払額3年間の支払総額うち手数料(利息)総額ポイント
元利定額方式(支払額が一定)10,400円で一定(※3年完済になる水準)374,386円74,386円毎月の支払額は一定。内訳(元金/利息)が月ごとに変わる
元金定額方式(元金が一定)12,083円 → 8,438円(だんだん減る)369,375円69,375円元金が一定で減る。利息が減るので支払額も下がりやすい

同じ「残高30万円・年率15%・3年完済」でも、総額で約5,000円差が出る試算になります。(差が大きくなるか小さくなるかは、残高・年率・完済までの期間で変わります)

月々の内訳はどう違う?(1か月目/18か月目/36か月目の例)

方式支払額元金手数料(利息)支払後の残高
元利定額(一定)1約10,400円約6,650円3,750円約293,350円
18約10,400円約8,213円約2,186円約166,701円
36約10,400円約10,271円約128円0円
元金定額(元金一定)1約12,083円約8,333円3,750円約291,667円
18約10,313円約8,333円約1,979円150,000円
36約8,438円約8,333円約104円0円

見てほしいポイントは2つです。

  • 元利定額方式:支払額は一定でも、序盤は利息が大きく、元金の減りが相対的に小さくなりやすい
  • 元金定額方式:元金が毎月一定で減るので、残高が早めに落ちやすく、利息も下がりやすい(支払額も下がる)

どっちの方式か、まず確認したいこと

方式の良し悪しより、まずは「自分のカードがどの方式で、いま何が起きているか」を把握するのが先です。

  • 会員サイト/アプリで 「リボ残高」 を確認
  • 実質年率(%) を確認
  • 支払コース(毎月いくら払う設定か) を確認
  • 明細で 手数料(利息)が毎月いくらか を確認

リボ払いを使う前に確認したいチェックリスト

「思っていたより減っていない」「いつ終わるかわからない」を防ぐために、最低限この3点は確認しましょう。

  • [ ] 現在のリボ残高(ショッピング/キャッシングの区分も)
  • [ ] 実質年率(手数料率)
  • [ ] 毎月の支払コース(支払額)と、内訳(元金/手数料)

さらに可能なら、次も確認すると安心です。

  • [ ] 繰上返済(追加返済)の方法(アプリ/ATM/振込など)
  • [ ] リボ払いの解除・停止の方法(自動リボ設定がある場合は特に)
  • [ ] 完済予定の目安(会員サイトに表示されることがあります)

よくある質問(FAQ)

リボ払いの残高はどこで確認できますか?

多くの場合、カード会社の会員サイト/アプリの利用明細、または請求明細に表示されます。「リボ残高」「リボ利用残高」「支払残高」などの表記が一般的です。

リボ払いの手数料(金利)はどこに書いてありますか?

会員サイトの「支払い方法(リボ払い)」の説明、商品概要、規約、明細の手数料欄などに記載があります。表記は「実質年率(%)」のことが多いです。

分割払いとリボ払い、どちらが負担が小さいですか?

一概にはいえません。支払回数、残高、手数料率、支払コース等で変わります。違いは「分割は回数固定、リボは支払額固定(回数が伸びやすい)」という点です。

元利定額方式か元金定額方式か、どこでわかりますか?

会員サイトのリボ払い設定ページや商品概要、規約に記載されていることが多いです。わからない場合はカード会社に問い合わせるのが確実です。

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