
自己破産を考えるとき、加入している生命保険がどうなるのか不安に感じる方は多いのではないでしょうか。
「解約させられるのか」「家族の保障が消えてしまうのか」「二度と入れなくなるのではないか」——そうした心配がある一方で、実際には「少額だったので維持できた」「破産後に入り直せた」というケースもあります。
自己破産では、解約返戻金のある生命保険は財産として扱われ、その金額によって解約になるか維持できるかが分かれます。
生命保険に限らず、現金・車・預貯金など自己破産で残せる財産の範囲は自己破産で残せる財産・取られる財産で整理しています。
では、実際に自己破産を経験した方の生命保険は、手続きの中でどうなったのでしょうか。
そこで今回、自己破産の手続き(免責許可の決定)を完了し、当時、解約返戻金のある生命保険に加入していた100人を対象に、生命保険がどうなったかの実態について調査しました。
その結果をくわしく紹介する前に、まずは同じ不安を抱える一人の女性の様子から見ていきましょう。




調査概要:「自己破産時の生命保険」に関する実態調査
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 調査期間 | 2026年5月21日(木)〜2026年5月25日(月) |
| 調査方法 | インターネット調査 |
| 調査人数 | 100人 |
| 調査対象 | 調査回答時に「自己破産」の手続き(同時廃止または管財事件)を完了し、当時、解約返戻金のある生命保険に加入していたと回答した20歳〜69歳の男女 |
| 調査元 | 株式会社cielo azul 債務整理相談ナビ |
| モニター提供元 | サクリサ |
半数強が「解約」、3人に1人は「維持できた」
はじめに、自己破産の手続きで生命保険がどうなったかを尋ねたところ、以下の結果となりました。
| 回答 | 割合 | 人数 |
|---|---|---|
| 解約返戻金があるため解約となった | 54.0% | 54人 |
| 解約返戻金が少額で維持できた | 34.0% | 34人 |
| よくわからないまま手続きが進んだ | 8.0% | 8人 |
| 手続き前に解約した | 2.0% | 2人 |
| 掛け捨て型なのでそのまま維持をしている | 2.0% | 2人 |

解約となったのは54.0%にとどまり、34.0%は「解約返戻金が少額で維持できた」と回答しています。
自己破産では解約返戻金が財産として扱われますが、その金額によって解約になるか維持できるかが分かれるため、「保険に入っていれば必ず解約になる」とは限らない実態がうかがえます。
解約と維持を分ける具体的な基準や、保険を残すための方法は、自己破産したら生命保険はどうなる?解約返戻金と免責・残し方を解説で整理しています。
また、「よくわからないまま手続きが進んだ(8.0%)」という回答も見られ、自分の保険がどう扱われるかを把握しないまま手続きが進んでしまった層も一定数いることが分かりました。
手放した人の不安は「家族の将来保障」が76.6%
次に、生命保険を手放した64人に、手放したことでどんな不安や影響があったかを尋ねたところ(複数回答)、以下の結果となりました。
| 回答 | 割合 |
|---|---|
| 家族の将来保障がなくなり不安だった | 76.6% |
| 子供の学資保険を失って後悔した | 29.7% |
| 手続き後に新たに加入できた | 26.6% |
| 影響はなかった(解約返戻金が少額だった) | 23.4% |
| その他 | 1.6% |

保険を手放した層では、4人に3人にあたる76.6%が「家族の将来保障がなくなり不安だった」と回答しました。「子供の学資保険を失って後悔した(29.7%)」も約3割を占めており、自分自身の保障だけでなく、家族や子どもへの影響を強く意識していたことが読み取れます。
一方で、「手続き後に新たに加入できた(26.6%)」という回答も4人に1人を超えており、保険を一度手放しても入り直せたケースが一定数あることも分かりました。
破産後、71.0%が「新たに生命保険に加入できた」
最後に、自己破産後の生命保険への加入について尋ねたところ、以下の結果となりました。
| 回答 | 割合 |
|---|---|
| 新たに生命保険に加入できた | 71.0% |
| 加入しようとしたが審査に通らなかった | 20.0% |
| 加入しようとはしていない(不要と判断した) | 9.0% |

自己破産を経験した方のうち、71.0%が「新たに生命保険に加入できた」と回答しました。「自己破産をすると二度と生命保険に入れない」というイメージを持つ方もいますが、破産後に加入できたケースが大半を占めることが分かります。
一方で、「加入しようとしたが審査に通らなかった(20.0%)」という回答も2割あり、誰もがすぐに入り直せるわけではない実態も見られました。「加入しようとはしていない(不要と判断した)」は9.0%でした。
まとめ:自己破産時の生命保険の実態
| 調査項目 | 結果 |
|---|---|
| 自己破産手続きで解約となった | 54.0% |
| 解約返戻金が少額で維持できた | 34.0% |
| 手放した人の不安1位 | 家族の将来保障がなくなり不安だった(76.6%) |
| 破産後に新たに加入できた | 71.0% |
今回の調査では、解約となったのは54.0%にとどまり、34.0%は保険を維持できていました。
ただし、保険を手放した層では「家族の将来保障がなくなり不安だった(76.6%)」が最多となり、解約による痛みが小さくないことも明らかになりました。
一方、自己破産後の再加入は71.0%が「加入できた」と回答しており、「二度と入れない」というイメージとも必ずしも一致しません。
解約返戻金の金額や手続きの種類(同時廃止か管財事件か)によって、生命保険の扱いは変わります。加入中の保険がどうなるかが気になる場合は、手続き前に専門家へ確認しておくことが大切です。
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