任意整理中にクレジットカードを「作れた」のはなぜ?和解後でも作れる条件と注意点

任意整理中にクレジットカードを作れた?

任意整理中(和解後も含む)に「クレジットカードを作れた」という話を見かけると、期待と不安が一気に来ますよね。

ここでは、結論→理由→目安→代替策の順で、検索で多い「クレジットカードが作れた(和解後)」の正体を整理します。

目次

結論:任意整理中・和解後は原則きびしい「作れた」は例外の理由がある

結論
  • 任意整理中/和解後に、新しいクレジットカードを作るのは原則として難しい(信用情報に事故情報が載ると審査で弾かれやすい)
  • それでも「作れた」人がいるのは、だいたい次のどれか
    1) 信用情報に反映される前のタイミングだった
    2) 家族カードなど、本人名義の新規審査ではない
    3) デポジット型(保証金型)クレジットカード等、仕組みが違う
    4) 既存カードが更新前で一時的に使えていた(ただし止まりやすい)
    5) 投稿が「クレカ」ではなくデビット/プリペイド/ETCパーソナルの話だった

「作れるか?」よりも、止まる前に生活の支払いを逃がすほうが、現実的に困りにくいです。

先に一覧:任意整理中に「作れた」と言われる5パターン(どれに当てはまる?)

パターン何が起きている?その後どうなる?今日やること
1. 新規発行反映前タイミング任意整理開始直後で、事故情報がまだ信用情報に反映されていなかった更新・途上与信で止まる可能性が高い「作れた=安心」と思わず、支払い逃がしを進める
2. 家族カード本会員が家族で、自分は家族カード利用継続できる場合もある(本会員側の状況・カード会社ルール次第)家族カードの名義関係を確認
3. デポジット型保証金(デポジット)を預けて利用枠を作るタイプ商品ごとの条件次第。万能ではない仕組みを理解し、使いすぎない設計にする
4. 既存カードが一時的に生存任意整理の対象外にしたカードが、更新前で使えている更新・途上与信で止まりやすい「いつ止まっても良い」前提で代替手段へ移行
5. “クレカ”の誤認実はデビット・プリペイド・ETCパーソナル等の話生活上は十分回せる代替手段を優先して整える(後述)

任意整理中:いま持っているクレジットカードはいつ止まる?

任意整理では「どの債権者を任意整理の対象にするか」で、止まるタイミングが変わります。

任意整理の対象にしたカード:止まるのが早い

弁護士・司法書士が債権者へ受任通知を送ると、カード会社側は利用停止や強制解約の対応を取ることが一般的です。

任意整理の対象外にしたカード:しばらく使えることもある(でも永続ではない)

対象外なら直ちに止まらないケースはありますが、カード会社は更新時定期的な与信(途上与信)で信用情報を確認します。

その時点で事故情報が確認されると、結局は止まる可能性があります。

つまり「任意整理でカードを残せた」は、残せる保証ではなく、タイミングで一時的に生きているだけのことが多いです。

和解後なら作れる?→「和解=審査OK」ではない

任意整理では、和解(返済条件の合意)が成立します。ただし、カード審査が見ているのは「和解したか」だけではなく、信用情報上の登録状況です。

和解後でも、信用情報に事故情報が残っている間は審査が通りにくいです。「和解後に作れた」という投稿は、

  • 反映前タイミング
  • デポジット型
  • 既存カードの生存
  • そもそもクレカではない

といった説明がつくことが多いです

個人再生・自己破産中はどうなる?

  • 個人再生/自己破産は、基本的に債権者を選べません
  • そのため、開始後はカードが止まるのが早く、新規発行も同様に難しいと考えて準備するのが安全です

※個人再生や自己破産の制度そのものを整理したい場合は、自己破産とは?手続きの流れと生活への影響 で全体像を確認できます。

2ch・知恵袋の「作れた」は信じていい?見極めポイントは1つだけ

結論としては、投稿そのものを「信じる/信じない」で判断しないほうが安全です。見るべきは “信用情報上、事故情報が残っているかどうか” です。

2ch・知恵袋系がズレやすい理由

  • 「クレカ」と言いながら、実はデビットプリペイドの話
  • 「作れた」のが反映前のタイミングで、長期的には止まっている
  • 「家族カード」を“自分が作った”と表現している
  • 体験談の時期・属性(勤続/年収/他の借入等)が書かれていない

だからこそ、後述の「信用情報の開示」で事実を確認するのが最短です。

新規申し込みの前にやること:信用情報の開示で「いま」を確認する

クレジットカードの申し込みを繰り返すと、申込履歴が残って不利になることがあります。そのため、先に信用情報の開示で「いま自分が審査に通りにくい状態かどうか」を確認してから動くのが合理的です。

信用情報とは、これまでのクレジットカードやローンの利用状況、返済の遅れ、債務整理の有無などが記録された「お金の履歴書」のようなものです。

カード会社や銀行は、申し込みを受けると必ずこの信用情報を確認し、「この人にカードを発行して大丈夫か」を判断します。

日本では、この信用情報を管理している機関が主に3つあります。

どの信用情報機関に情報が登録されているかは、過去に利用していたサービスによって異なります。そのため、「1つだけ見て安心」ではなく、念のため複数の信用情報を確認しておくことが重要です。

なお、信用情報に登録される事故情報(いわゆるブラック情報)の内容や、どのくらいの期間で消えるのかについては、以下の記事で詳しく解説しています。

債務整理のブラックリストはいつからいつまで?解除される(消える)タイミングと確認方法

事信用情報を開示して事故情報が残っている場合は、無理にクレジットカードを申し込まず、デビットカードなどの代替手段で生活を整えることが現実的です。

ブラック期間でも回せる:代替手段(これだけで生活はほぼ詰まない)

「カードがないと生活できない」を解消するのが優先です。

1) デビットカード(最優先)

  • 使った瞬間に口座から引き落とし
  • ネット決済・実店舗ともに対応が広い
  • まずは給与受取口座の銀行で発行可否を確認

2) プリペイドカード(予算管理に強い)

  • 事前チャージ式
  • 使いすぎを防げる

3) デポジット型クレジットカード(保証金型)

  • 保証金(デポジット)を預けて利用枠を作る
  • 通常のクレカのように後払い(引落し)で使えるケースがある

※デポジット型クレジットカードの仕組みや注意点については、デポジット型クレジットカードとは?特徴と向いている人を解説 で詳しく説明しています。

4) ETC:ETCパーソナルカード

クレジットカード付帯のETCは、本体が止まると一緒に止まることがあります。高速道路が必要ならETCパーソナルカードを検討します(保証金が必要)。

“止まって困る”を先に潰す:任意整理前後のチェックリスト

カードが止まって困るのは、生活インフラの支払いです。以下は早めに移行します。

  • [  ] スマホ料金(キャリア決済含む)
  • [  ] 電気・ガス・水道
  • [  ] 家賃(管理会社の指定方法)
  • [  ] 保険料
  • [  ] サブスク(動画・音楽・クラウド等)
  • [  ] ネット通販の既定支払い
  • [  ] 交通系・ETC

支払い変更が間に合わないと、延滞→信用情報にさらに傷となる可能性があるので、ここは丁寧に。

注意:任意整理中にカードローン等の新規借入は避ける

任意整理中に「足りない分を借りる」は、家計がさらに崩れやすくなります。

個人再生・自己破産を視野に入れる場合は、手続き上の不利益につながるおそれもあるため、基本は避けてください。

よくある質問(検索意図に合わせて)

任意整理中にクレジットカードは作れる?(和解後も)

原則として難しいです。「作れた」場合は、反映前タイミング・家族カード・デポジット型など例外の理由があることが多いです。

任意整理で対象外にしたカードは残せる?

しばらく使えることはありますが、更新・途上与信で止まることがあります。「残せる保証」ではなく、止まる前提で代替手段へ移行するのが安全です。

2ch/知恵袋の「作れた」は本当?

本当のこともありますが、条件が書かれていないことが多く、再現性が低いです。事実確認は「信用情報の開示」が最短です。

クレカがなくても生活できる?

デビット+プリペイド(必要ならETCパーソナル)で、多くの支払いは回せます。

「カードが怖いから債務整理を遅らせる」より、生活の支払いを整えたうえで整理するほうが、結果的に安定しやすいです。

まとめ:作れるかより“止まる前の準備”と“作れた理由の見極め”

  • 任意整理中・和解後は、クレカ新規発行は原則きびしい
  • 「作れた」は例外の理由(反映前・家族カード・デポジット型・更新前など)がある
  • まずは支払い方法の変更デビット等の代替手段で生活を安定させる
  • 申込前に信用情報の開示で「いま」を確認する

※本記事は一般的な情報提供であり、個別事情で結論が変わることがあります。手続き中・手続き前の判断に迷う場合は、専門家に状況を整理してもらうのが安全です。

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