
債務整理相談ナビ白書2026は、弁護士・司法書士に債務整理を依頼した経験者1,024人に、相談先を何で選び、何に不満を持ったかを聞いた調査の年次レポートです。相談先を選ぶ最も重要な決め手は「解決能力・経験値」35.8%、「トータル費用」32.0%で、手続きの中で不満があった人は45.1%でした。
調査は2023年7月14〜17日にオンラインで行いました。集計結果を2026年版の白書として整理しています。回答者は、実際に弁護士・司法書士へ依頼した人に限っています。
このページでは、債務整理の相談先の決め手と不満の集計結果、年代や不満の有無による違い、初回相談で使える質問8問、候補を比べるチェックリストを確認できます。
調査の設問と全集計は債務整理経験者1,024人に聞いた相談先の決め手の調査で公開しています。
債務整理の相談先は何を決め手に選ばれている?
債務整理の経験者1,024人が「相談先を選ぶときに最も大切」と答えたのは、1位が「解決能力・経験値」35.8%、2位が「トータル費用」32.0%でした。この2つで全体の約7割を占めます。
1番目から3番目までを1つずつ選んでもらった結果は次のとおりです。
| 項目 | 1番目に大切 | 2番目に大切 | 3番目に大切 |
|---|---|---|---|
| 解決能力・経験値 | 35.8% | 28.3% | 15.0% |
| トータル費用 | 32.0% | 22.6% | 16.8% |
| 弁護士・司法書士の人柄 | 13.4% | 21.6% | 31.6% |
| 無料相談の有無 | 9.6% | 10.7% | 16.8% |
| 事務所の場所 | 8.2% | 15.9% | 19.1% |
| その他 | 1.0% | 0.9% | 0.6% |
1番目と2番目では解決能力が最多で、3番目では人柄が31.6%で最多になりました。経験者は、解決できるかどうかと費用で候補を絞り、最後に人柄で決める順番で考えています。
相談先を探すときに見る条件と、最後の決め手は同じ?
債務整理の相談先を探すときに見る条件と、最後に依頼先を決める決め手は同じではありません。探すときは「無料相談の有無」(45.1%)と「料金の安さ」(44.5%)を見る人が多く、最後の決め手は「解決能力・経験値」(35.8%)と「トータル費用」(32.0%)でした。
| 条件 | 探したときに重視した(複数回答) | 経験後に最も大切と答えた(単一回答) |
|---|---|---|
| 無料相談の有無 | 45.1% | 9.6% |
| 料金の安さ/トータル費用 | 44.5%(料金の安さ) | 32.0%(トータル費用) |
| 債務整理に精通している/解決能力・経験値 | 35.3%(債務整理に精通) | 35.8%(解決能力・経験値) |
| 事務所の場所 | 23.2% | 8.2% |
| 弁護士・司法書士の人柄 | 20.5% | 13.4% |
探す段階では「無料で相談できるか」「安いか」を見る人が多く、手続きを終えた後は「解決できるか」「総額でいくらかかるか」を重視する人が多くなっていました。
無料相談は、事務所を比べるための手段として使い、それだけで依頼先を決めないことが、経験者の回答から読み取れます。
債務整理の手続きで不満を感じた人はどのくらいいる?
手続きの中で不満があった人は45.1%(462人)、担当の弁護士・司法書士に不満があった人は36.3%(372人)でした。
不満があった462人に内容を聞いた結果(複数回答)は次のとおりです。
| 不満の内容 | 割合 |
|---|---|
| 担当者から自分への連絡対応 | 43.9% |
| 担当者の債権者への対応スピードの遅さ | 39.8% |
| 担当者の解決能力・経験値 | 27.1% |
| 当初の説明より費用が高くなった | 18.2% |
| その他 | 4.1% |
「その他」の自由回答には、電話がつながりにくい、最終決定の前に確認の連絡をする約束が守られなかった、依頼していない手続きを強く勧められた、といった内容がありました。費用よりも、連絡と対応の速さに不満が集まっています。
満足した人は担当者の何を評価した?
担当者の良かった点(複数回答)で最も多かったのは「自分への連絡が丁寧で迅速」35.5%でした。不満の1位が「連絡対応」だったのと同じ項目が、満足の1位にもなっています。
| 良かった点 | 割合 |
|---|---|
| 自分への連絡が丁寧で迅速 | 35.5% |
| 丁寧に説明をしてくれる | 33.6% |
| 親身になって相談にのってくれる | 33.5% |
| 債権者への対応が迅速で適切 | 33.0% |
| 具体的なアドバイスをくれる | 22.2% |
| 裁判所への手続きや対応が安心できた | 14.6% |
| 特に無い | 13.7% |
連絡の取り方は、依頼した後の満足と不満の両方を分けています。連絡の頻度と手段は、契約前の初回相談で確認できます。
相談先を選ぶ前に、どんな情報があればよかった?
経験者が「事前にあれば選びやすい」と答えた情報の1位は「トータルでかかる費用」58.7%で、2位の「過去利用者からのクチコミ」39.0%を約20ポイント上回りました。
| 事前にほしい情報(複数回答) | 全体 | 20〜29歳 | 60〜69歳 |
|---|---|---|---|
| トータルでかかる費用 | 58.7% | 53.3% | 69.0% |
| 過去利用者からのクチコミ | 39.0% | 43.7% | 35.7% |
| 解決実績の件数 | 38.1% | 33.5% | 38.9% |
| 所属している方のプロフィール情報 | 23.2% | 21.8% | 23.0% |
| インタビューなど人柄がわかる材料 | 21.0% | 12.7% | 29.4% |
自分だけでは十分に情報を集められなかった人は28.9%(「あまりできなかった」20.5%、「まったくできなかった」8.4%)でした。総額の費用は、事務所の公式サイトに載っていない場合でも、初回相談で見積りとして出してもらえます。
年代によって相談先の決め手は変わる?
債務整理の相談先を選ぶ決め手は、年代によって変わります。最も大切な決め手に「人柄」を挙げた人は、20代では5.6%でしたが、60代では22.2%でした。
| 最も大切なポイント | 20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 |
|---|---|---|---|---|---|
| 解決能力・経験値 | 40.6% | 35.3% | 32.6% | 35.6% | 35.7% |
| トータル費用 | 34.5% | 34.0% | 33.9% | 28.8% | 27.0% |
| 弁護士・司法書士の人柄 | 5.6% | 14.3% | 11.7% | 15.9% | 22.2% |
| 無料相談の有無 | 8.1% | 7.6% | 11.7% | 10.7% | 9.5% |
| 事務所の場所 | 10.7% | 8.0% | 8.3% | 8.2% | 4.8% |
40代だけは、トータル費用(33.9%)が解決能力(32.6%)を上回りました。どの年代でも、解決能力と費用の2つが上位です。
経験者の回答から、相談先はどの順番で絞ればいい?
債務整理の相談先は、「解決能力」「総額の費用」「連絡の取り方と人柄」の順に確認して選びます。経験者1,024人が1番目と2番目に大切なポイントとして多く挙げたのが解決能力と費用で、3番目に大切なポイントで最も多かったのが人柄(31.6%)だったためです。
- 1段階目:解決できるかを確認する:同じ手続きの対応件数、自分の借金額と収入での見通し、うまくいかない場合の説明があるかを聞きます。1番目の決め手に解決能力を挙げた人は35.8%です
- 2段階目:総額を比べる:着手金・報酬金・実費を合わせた総額と、費用が増える条件を見積りで出してもらいます。不満があった人の18.2%が「当初の説明より費用が高くなった」と答えています
- 3段階目:連絡の取り方と人柄で決める:担当者が固定か、連絡の頻度と手段を選べるかを確認します。不満の1位は連絡対応(43.9%)、3番目の決め手の1位は人柄(31.6%)です
手続きの種類がまだ決まっていない方は、債務整理の診断ツールで7問に答えると、任意整理・個人再生・自己破産のどれが合うかと費用の目安を確認できます。
初回相談では何を質問すればいい?
経験者の不満と満足の回答をもとに、初回相談で聞いておく質問を8つにまとめました。メモを取りながら、候補の事務所すべてに同じ質問をすると比べられます。
解決能力を確認する質問
- 私と同じ手続き(任意整理・個人再生・自己破産)は、年に何件くらい扱っていますか?
- 私の借金額と収入だと、どの手続きで、どのくらいの期間がかかりそうですか?
- 途中でうまくいかなくなるのは、どんな場合ですか?そのときはどうしますか?
総額を確認する質問
- 見積りは、着手金・報酬金・実費を含めた総額ですか?費用が増えるのはどんな場合ですか?
- 分割払いはできますか?回数、初回の支払額、支払いが遅れたときの扱いを教えてください。
連絡の取り方を確認する質問
- 問い合わせへの返信は、何日以内にもらえますか?電話・メール・LINEから選べますか?
- 進み具合は、どのくらいの頻度で、どのタイミングで報告してもらえますか?
- 担当者は最後まで同じ人ですか?担当者が不在のときは誰に連絡すればいいですか?
家族に知られずに進めたい場合は、6の質問で郵便物と電話の扱いもあわせて確認してください。家族に知られる主な原因は債務整理は家族にバレる?バレる6つの原因と内緒で進めるための対策で整理しています。
費用と実績を公開している事務所を比べたい方は、債務整理のおすすめ事務所を比較するページをご覧ください。
調査はどのように行った?
調査の概要は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 調査名 | 「債務整理時の相談先」に関する調査 |
| 調査期間 | 2023年7月14日〜17日 |
| 調査方法 | オンライン調査(RRP/リンクアンドパートナーズ、モニター提供元:ゼネラルリサーチ) |
| 調査対象 | 弁護士・司法書士に債務整理を依頼した経験があるモニター |
| 有効回答数 | 1,024人 |
| 性別 | 男性60.2%、女性39.8% |
| 年代 | 20代19.2%、30代23.2%、40代22.5%、50代22.8%、60代12.3% |
割合は小数点第2位を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合があります。オンラインのモニターを対象にした調査のため、回答者に偏りがある可能性があります。
また、過去の経験を思い出して答えてもらっているため、記憶違いが含まれる可能性があります。依頼した事務所の名前は聞いていないため、特定の事務所の評価ではなく、経験者全体の傾向として読んでください。
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